ゲシュタルトの祈り

ゲシュタルト療法は、フリッツ・パールズによって創出された心理療法です。フリッツ・パールズが好んで口にしたという「ゲシュタルトの祈り」をご紹介します(日本語は私の粗訳です)。


私は私の人生を生き、あなたはあなたの人生を生きる。
(I do my thing and you do your thing.)

私はあなたの期待に応えるために存在するのではなく、
(I am not in this world to live up to your expectations,)

あなたは私の期待に応えるために存在するのではない。
(And you are not in this world to live up to mine.)

あなたはあなた、私は私。
(You are you, and I am I,)

もしも偶然に私たちが出会えたなら、それは素晴らしいことだ。
and if by chance we find each other, it’s beautiful. 

もしも出会えないとしても、それはただ、そういうこと。
(If not, it can’t be helped.)


この詩(というのでしょうか)を読んで、皆さんはどう感じましたか。
ゲシュタルト療法では「境界線」、つまり「私」と「あなた/世界」を区切る境界線について詳しく考察します。なぜなら、この「私」と「あなた/世界」との混乱が心理的困難の原因であると考えるからです。

少しずつゲシュタルト療法についても書いていこうと思います。