個人カウンセリング

誰にでも、自分自身を支え、自分で自分を導いていく力と叡智が備わっています。もちろん、これをお読みになっている、あなたにも。セラピストである私の仕事は、そのクライエントの力と叡智が開いていくプロセスをサポートすることです

クライエントの可能性が開かれていくために一番大切なのは、クライエントが安心だと感じられる環境を整えることです。カウンセリングでの安心、安全というのは、例えてみれば、勇気を振り絞って高いところから飛んでみたら、着地点はふんわりと心地よく、こころも身体もホッとする、そんなイメージです。

何を話してよいかわからない、うまく話せるかわからないと心配される方もいらっしゃいます。カウンセリングでは、わかりやすく話すことや、なめらかに話す必要はありません。話したいこと、話しやすいところから始めてみてください。少しずつからまった糸が解けるように、対話が紡がれていきます。

東京カウンセリングスペースHiRaKuでは、「今、ここ」での体験も大切に扱います。うまく言葉にできない感情なども、身体感覚やイメージからアクセスすることで理解を深めることが可能になります。

ご相談内容

カウンセリングでは、様々な悩みや問題について取り組むことができます。ご相談内容の例としては下記を参考になさってください。

ご相談内容の例
性格
落ち込み、マイナス思考、自信がない、不安、緊張、感情の起伏等
生きづらさ
空虚感、やる気が出ない、孤立感、疲れやすい、不眠、生き方の悩みなど
家族
親子関係、夫婦関係、父母との関係、思春期の問題、子育ての悩みなど
対人関係
コミュニケーションが苦手、対人緊張、親密な関係が築けない、友人関係等
ライフサイクル
就職、結婚、妊娠、出産、昇進、引越し、転職、退職、子の独立など
自己成長
価値観や世界観の積極的な見直し、自己探究、キャリアなど

初回カウンセリングでは、ご相談内容と共に、カウンセリングを通じてどのようになりたいのかをお伺いします。その後、適切な技法を用いながらカウンセリングを進めていきます。カウンセリングは、毎週50分程度の面接を設定することが基本とされています。私の個人的な経験から言っても、定期的に毎週セッションを持つことで深いワークが可能になると思います。ただ、実際にはクライエントの諸事情を鑑みながら頻度を決めていきます。

終結時期については、クライエントの変化や状態から相談して決めていきます。カウンセリングは長期契約を結びませんので、クライエントの希望による終結はいつでも可能です。一度始めたら最後まで続けなければと気負わずに、まずは気軽にお申し込みください。

カウンセリングの効果|目ざすもの

カウンセリングは「非日常」の空間です。クライエントが感じること、考えることを自由に表現していただく場です。始めは少し戸惑うかもしれませんが、慣れてくると「自分に戻れる空間」だと感じられるようになると思います。日常生活での「すべき、すべきでない」「善、悪」などのいわゆる「常識」から離れて、一息つきながら自分と向き合う時間とも言えます。

カウンセリングの空間では、いつもの無意識の自分の考え方、態度などに次第に気づくようになります。また、いつもは抑圧している自分の感情についても気づき、洞察を得ることができます。少しずつ自己理解が進むにつれ全体がリラックスしていき、新しい在り方への探求が始まります。

全てのプロセスはクライエントのペースで進み、セラピストはプロセスを促進させようと働きかけたり、ワークを強制することは決してありません。

自分と向き合うのは、時によっては辛いかもしれませんし、なんとなく怖い感じもあるかもしれません。混乱していて何に向き合えばいいのかわからない時もあるでしょう。大丈夫です。カウンセラー(セラピスト)は、クライエントと共にいて、クライアントの自己探究の旅にしっかりと、そして丁寧に付き添います。

そのプロセスがどこを目指しているかといえば、それはクライエントが「自分が誰であるかを思い出す」ことです。

別の言い方をすると、強さも弱さも全部ひっくるめて、「これが自分だ」「これで自分はよいのだ」と納得して前を向けること。ダメだなと思っていた自分も愛せるようになること。自分の努力を認めて自分を労われるようになること。気持ちも身体も緩められること。そして必要な時には、自分のために世界に働きかけられること。

カウンセリングは、クライエントが自分の物語を書き直す場とも言えます。時空を超えて旅をする限定された場です。最初の一歩は勇気がいるかもしれませんが、心理学で最先端をいく米国で教育、訓練を受けたセラピストが旅の安全を確保しながら伴走します。