脳の健康と食事③〈オメガ3系脂肪酸〉

さて、いよいよ最後になりました、脳を元気にする食品シリーズ(?)。今日ご紹介するのは、オメガ3系脂肪酸です。アジ、イワシ、サンマ、サバ、銀ざけ、紅鮭、天然アラスカサーモン、などに多く含まれています。オメガ3系脂肪酸は、ニューロン新生を促し、BDNFレベルを引き上げる作用があることがわかっています。

日本食は魚をよく活用するので、オメガ3系脂肪酸を魚料理で摂取することも一つの方法です。魚の缶詰も優秀です。サプリメントでカプセル状の魚油を摂取することもおすすめです。その際には、重金属汚染などがないことを確実にするために、分子的蒸留(molecularly distilled)された製品が安心です。

ニューロン新生の促進以外にも、オメガ3系脂肪酸には、うつ症状を改善する働きがあることが科学的に証明されています。また、老化に伴う認知機能の衰えを抑制する等の作用もあるようです。最近は「良い油、悪い油」など油についての情報をよく目にするようになりました。以前は油は健康に悪いので避けた方がよいとする考えが一般的でしたが、最近は、脂質はよく理解した上で積極的に取り入れるべき栄養素という認識に変わってきています。

さて、これまでブルーベリー、緑茶、オメガ3系脂肪酸をご紹介してきましたが、いかがでしたか。私もこの投稿を書く際に改めて調べたりして、食生活がいかに大切か再認識するよい機会になりました。医食同源というように、ちょっとした食習慣で脳をより健康にできたら嬉しいですね。

参考:
Cortright, B. (2015). The Neurogenesis Diet & lifestyle: Upgrade your grain, upgrade your life, CA: Psyche media.