不安について

慢性的ストレスによる不安

慢性的なストレスは身体に影響を与えますが、同時に、不安の原因になることがあります。現在の私たちの生活は、常に慢性的なストレスと隣り合わせと言っても過言ではありません。

ストレスが慢性化して回復する機会がないままだと、問題が生じてきます。リラックスして身体のバランスを取り戻すために、ストレスをできるだけ減らすことが重要になります。心も身体もスローダウンして、エネルギーを取り戻すことが先決です。

ます、ストレスの原因を見つけましょう。そして、変えられる原因については変え、変えられない原因についても、時々そこから離れる工夫をします。仕事の負荷を減らす方法があるなら、是非その方法を実行しましょう。仕事の負荷を減らせない状況であれば、仕事以外のストレスを減らしたり、仕事のストレスを発散する機会を作ったりしましょう。

さらに、交感神経が優位である状態から副交感神経が優位になるように、つまり身体や気持ちがリラックスした状態になるような方法を探して実行しましょう。ストレスを軽減するための方法をいくつか列挙してみます。

・運動
・ヨガや太極拳
・散歩(できれば自然の中を)
・瞑想
・ダンス
・深呼吸
・音楽を聴く
・カフェインや他の刺激物を減らす
・リラックスできる情景や心の落ち着く場所などを想像する
・考えや気持ちを書き留める
・お気に入りの映画を見る
・親しい友人や家族を過ごす
・マッサージを受ける
・読書
・スポーツ観戦
・ペット過ごす
・デジタル機器から離れる時間を確保する
・編み物、釣りなどの趣味を楽しむ

鍵は、リラックスした楽しみの中で、フローの状態になることです。

同時に、肯定的でサポートを得られるような人間関係の中で時間を過ごすこと、そして、気持ちが疲れるような人間関係からは距離を置くことも有効でしょう。また、趣味の領域や地域活動など、仕事以外の場で貢献できる役割を果たすことも、自分に肯定的な気持ちになり、穏やかな心持ちになることに役立つでしょう。

情報技術は、さまざまな恩恵を私たちにもたらす一方で、慢性的なストレスの原因にもなっています。アドレナリン やドーパミンといった気分を高揚させるホルモンを分泌するために、より刺激的なオンラインの活動を求めて、スクリーンから目が離せないないような状態になりがちです。

研究によって、スクリーンタイム(電子機器を使用している時間)と不安には直接の関係があることが示されています。SNSに長時間を費やす人は、不安や抑うつになりやすいということです。生身の人の代わりにデジタル情報の「人」と時間を過ごせば過ごすほど、感情的な欠乏と不安とが起こります。現在の新型コロナウィルスによるパンデミック下では、オンライン上での交流が重要度を増していますが、それはあくまでも現実の生身の人間との交流の代替物であることを忘れないことが大切でしょう。ぜひ、「デジタル・ホリデー」、つまり電子機器に触れない日を作ってみてください。そして、電子機器に触れず、オンライン上のことを考えないことが、自分の心身にどのような影響を与えるかを感じ取ってみてください。

慢性化したストレスに対しては意識的になる機会が少なく、そのまま毎日を過ごしがちですが、その心身に与える影響は過小評価されるべきではありません。自分にとって、ちょうどよいストレスの量、例えば最適なオンラインとオフラインの時間配分を考えてみましょう。ポイントは、脳と心がストレスによる疲労から回復するための、ゆったりとした時間を確保することです。

参考:
Cortright, B. (2020). Holistic healing for anxiety, depression, and cognitive decline. CA: Psyche media.